ポポル・ヴフとヘルツォーク監督

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2020/05/09

ポポル・ヴフとヴェルナー・ヘルツォーク監督
約40年前、POPOL VUH/AGUIRREを聴いてWERNER HERZOG監督の映画「アギーレ・神の怒り」のサントラということを知った。ヘルツォーク監督の名前を聴いたのは初めてだったが、ポポル・ヴフを理解するためには映画を見なければいけない。はたしてマニアックなドイツ映画を上映している映画館などあるのだろうか。情報の乏しい時代ながら、偶然にも青山のドイツ文化会館でヘルツォーク監督特集のあることを知った。「アギーレ」以外にも「小人の饗宴」「カスパー・ハウザーの謎」「シュトロツェクの不思議な旅」「ヴォイツェク」などが上映されたように記憶している。ポポル・ヴフが全ての映画の音楽を担当しているわけではないが、各映画の上映日に合わせて通った。いつのまにか映画にも魅せられてしまった。
ポポル・ヴフが映画音楽を担当している有名な3作品「アギーレ」「ガラスの心」「ノスフェラトゥ」のCD3枚がセットになったフィルム缶ケース入りボックスが1996年に発売された。ポポル・ヴフの音楽性を知るのには格好のセットといえるだろう。神秘、荘厳、幽玄、自然…表現するのは難しいが音楽も映画も素晴らしい。
3枚セットには入らなかったが、「フィッツカラルド」のサントラも担当している。「アギーレ」と並び好きな映画だ。映画はジャングル奥地にオペラハウス建設を夢見る男の物語。船が山越えするという奇想天外な発想は鬼才ならではのものだろう。公開時の「羽ばたけ、夢・人間」、ロマンにあふれるかっこいいコピーでした。


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