ユーロプログレ

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2020/04/12

プログレッシブ音楽
プログレとの出会いは高校時代、ピンクフロイドとキングクリムゾンだった。超有名な二大バンドのアルバムを毎月1枚ずつ買い集めては聴く日々、抒情あふれるメロディーや壮大なドラマ性、LP片面1曲だけの大曲構成などに圧倒された。そこからブライアンイーノ、ジェネシス、ロバートワイアット、スラップハッピーなどに派生していった。
さらにプログレにはまることになったのが、キングレコードが発売した「ユーロピアンロックシリーズ」と雑誌「マーキームーン」との出会いだった。イタリア、ドイツ、フランスなどのバンドの作品にまで目を向けるようになってしまった。
イタリアはオザンナ、ニュートロルス、アレア、バンコ、オパスアヴァントラ、ピエロリュネールなど、ドイツはアモンデュール、カン、ポポルヴフ、ヘルダーリンなど、フランスはアトール、アールゾイ、ピュルサー、ワパスー、ZNRなどのアルバムを収集、層の厚いマニアックなユーロプログレ迷宮から抜け出せなくなってしまった。大学時代、マーキームーン表紙を飾った美しいアルバムジャケットを求め東京各所のレコード店を探し回った。


なかでもポポルヴフの音楽は深かった。自然の流れに身を任すような穏やかな静けさ、神秘的な宗教観、荘厳、耽美、アンビエント…どう表現すればわからないが感性に深く入り込んだ。ポポルヴフは、映画監督ヴェルナール・ヘルツォークの作品「アギーレ・神の怒り」「ガラスの心」「ノスフェラトゥ」「フィッツカラルド」などのサントラも担当している。ストーリーも映像も音楽も素晴らしい。
全盛期から40年以上経たプログレだが、その名の通り進歩的で新しい。今聴いているのはクリムゾン「スターレス」、沁みます。


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